私の母と母方の祖母の容姿は、まるで似ていません。
母は四角い顔で、150㎝に満たない小柄のぽっちゃり系。
祖母は面長で、その年代には珍しい160㎝を超える長身の、がっちりした体型でした。
遺伝子の表現型が違うと体質も違うのか、母は70歳で亡くなっているけれど
祖母は97歳で大往生しています。
祖母は私にとって、とにかく怖いおばあさんでした。
母親は6人姉妹の末っ子なので、孫はとっくにたくさんいて
歳を取ってから生まれてきたうるさい幼児など、それはまあ面倒臭い存在なのです。
しかも私はあまり躾をされてないので、気に障ることも多かったのでしょう。
大人しいタイプなのでそんなに悪さはしていなかったのですが
年に2回しか会ってないのに、基本的に叱られている記憶しかありません。
しかし、祖母の怒り方というのが、やたら母親が怒ったときとそっくりなのです。
まず腕を引っ張って、自分の前に座らせるところから始まって
表情や口調が本当に同じで、罵倒するときのセリフが
「本当にいやらしい奴だよ」
だったり…
唯一血の繋がりを感じる要素がそこでいいのかと思いつつも
黙って叱られていました。
いつか私が大人になったら、こういう人にはならないようにしようと
子どもながらに思っていたけれど、自分は子供を持たなかったので
負の輪廻が切れて良かったという気持ちはあります。
ただ、私も「怒るとすごく怖い」と言われたりするので、無意識のうちに
その辺りを引き継いでしまったのかと思うと、かなり残念な気持ちになるのです。
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