
何となく曇ったまま時間が流れ、湿った雪で一日が終わりそう。
朝、家を出て、ごみを捨て、床を拭いて回り、昼前に帰宅すると、時間の感覚がないまま昼を迎えていて。
何を捨て、何を手元に置いて暮らすのか、どこへ行くのか、答えが出ないまま時間だけが経っていきます。
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最後通牒?
SNSで、下の弟からの数行のメッセージの中に紛れ込んだ
「帰る気がないなら帰って来なくていいよ」
の一文。
思えば、向こうが一家で小樽まで旅行に来て、一日同行してから早2年。
2年……もうそんなに。
これはすごく怒っているのか、それとも冗談めかして、でもちょっと本音を混ぜたのか、文字だけだとニュアンスを掴みかねます。
ただ一言、本当に申し訳ない。
だけど一人暮らし、年金暮らしの私が、北海道から地元に移住するのは、全然簡単ではありません。
まず向こうに渡って、部屋探しから始め、物件を見つけても審査に通るかどうかが難しいです。
そこから敷金礼金を払って引っ越しの作業。
それが終わったら、新たな仕事と、病院を4件探さなければいけません。
とくに整形外科は相性があるので、簡単には見つからないと思います。
こちらでもセカンドオピニオン、サードオピニオンと重ねて、ようやく信頼できるクリニックを見つけました。
出身地と言っても、40年以上も離れていた場所は、同じ場所に同じ建物が建ってない事の方が多いのです。
その辺りを細かく説明して、少なくとも整形外科のリハビリが終わるまでは待って欲しいと返事を送りました。
「だったら、帰れそうなときに帰ればいいよ」
「兄弟なんだからもう少し頼ってもいいのに」
みたいな文章が返ってきましたが…
いくら故郷でも、親のいる故郷と兄弟しかいない故郷ではハードルの高さが違います。
10歳以上年が離れていて妻子を抱えた弟では甘えられません。
ほぼ土地勘が消え去った場所に、ひとりで移住する覚悟が足りないのです。
*『毎日が発見ネット』様の体験記コーナーで連載中。
毎月第1土曜日の夜8時台に更新予定です。
最新版は11月1日に更新されました。


